小説の中の登場人物が、グラスの中にチェレンコフ光というニュートリノを見つけようとする。そのグラスの水の中の世界を欲望の対象とした。
建築にするにあたって、湖の上に空間をもってきた。室内から直接湖は見えないが、水面に映った光や揺らぎが屋根に反射し、室内空間を満たす。チェレンコフ光を手に入れたいという登場人物の心情が表現できればいいと思った。行きたいと思ったときには、小舟に乗って来る。
山崎:グラスの中の水だったら何年かかるかわからないけれど、湖だったらもうちょっと頻度がたかいかもしれない。足が長いプロポーションが良い。
古谷:水の上からの距離感が面白い。造形物は雰囲気があっていいが、せっかくチェレンコフ光からきたとすると、その原理か何かを使えないだろうか。これとは逆に、水面からストンと掘られているような筒状の空間があって、屋根は水面より上にあるような感じになると少し近づくかも。せっかくならカミオカンテストーリーを取り入れてみたらどうか。ある意味異常な空間なんだけれど、その中に湖の光を取り入れてみるとか。
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by enshu08
| 2008-12-01 00:00
| E_第4課題