回廊空間にギャラリーを作り、少し変な回廊の空間を変えようと考えた。まずスラブを置いて見える景色を限定した。回廊空間は歩く事が重要な空間であるから、歩く度に二枚のスラブの間から展示空間が少しずつ変わっていくように作った。外部空間らしさが消えてしまったので、自然光を取り入れようと思い、上部にステンドグラスを貼って、時間とともに展示空間の色彩や雰囲気が変化するようにした。大隈庭園まで空間をのばそうかとも考えたが、手摺を取り去ってしまうことになるので、ここまでにとどめた。
藤井:このエッジ部分がこの先どうなっていくのかはわからないが、全く違うものをレイアウトしてみせるものとしては、出来た空間が面白そうなものになりそうな感じがある。ただ、窓の開け方がまだじゅうぶんにスタディされていない。
平本:ギャラリー側から見たとき、向こう側の壁面が見えないように重なっているが、開口はずらした方が良い。上から光が入ったときに間の壁が色にそまるわけだからそれが見えた方が良い。
古谷:ギャラリーから見たときに大隈庭園への視界が制限されることは意図があるならばいいが、逆に大隈庭園側から回廊を見た感じが失われてしまっている。実際には、既存に対して新しいものを付け加えるということは、新しいものからプラスの価値を生み出すが、必ず既存の何かを失ってしまっていることを意味する。建築の操作は必ず両面性を持っているから、それを考え合わせるという姿勢は必要。
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by enshu08
| 2008-12-18 00:00
| E_第5課題