野村綾子 ○○○
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今回は、エレメントとして素材をとりあげた。素材が同じで形が違うもの、素材が違って形が同じものなど、素材と形についていろいろ検証した。この住宅は、コンクリートに素材と大きさが違うキューブをはめこんでいくことで構成されている。それぞれのキューブ同士の距離により、キューブに設定された素材同士が互いに作用してしまう事なく、独立して感じられるようにした。こうすることで、素材と空間の大きさのふたつの関係性が見えてくる。
山崎:それぞれのキューブをつなぐものであるコンクリートの箱が、キューブに対してあまりにも直接的に、ガチッとぶつかっているのは良くない。これでは、建築の外観からはキューブの形態が感じられるが、内部空間からは感じ取る事ができない。コンクリの箱にスリットを空けるとか、あるいはコンクリでなくガラスの箱にしてしまうという解決法もあったのではないか。
藤井:木とコンクリートと鉄とガラスと、いろいろな素材を設定しているようだが、全てのキューブの開口部の空き方が同じなのが残念。コンクリートだとできる開口が木造ではできなかったり、その逆もあったり、素材に応じた開口部の意匠も表現できていると、より良いものになったと思う。
古谷:いくつかの材料を設定してくれてはいるが、表現として、すべて白っぽい紙でできているのは再考の余地がある。コンセプチュアルに示すには木や鉄や石など実物の材料を使ってみると良いかもしれない。そうすれば、藤井先生も指摘したような、開口部の処理というのが実感として分かり、開口部に表出する壁の厚みだけでも素材の違いは表現できるかもしれない。
そしてそういった素材の違いが明確に伝わると、それらをつないでいるコンクリートのプラスティックな性質、どんな形にもなる可塑的な性質がはっきり見えてきて、コンクリートという素材がこれらのキューブをつなげるものとして適切だというのも伝わりやすくなると思う。
by enshu08
| 2008-08-01 00:16
| D_第4課題

