田所真 ○○○
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エレメントとしてテラスを選んだ。テラスというと、基本的には、内部と外部の連続性を作る空間であるとか、それらの緩衝空間になる空間だと考えられるが、それゆえに、テラスというものは非常に曖昧な空間であると感じていた。そこで、テラスの空間に一枚の薄い壁をはさむことで、より外部よりのテラス、内部よりのテラスを作り出し、曖昧だったテラス空間を2つに分けて再定義した。
また、テラスは1階にあっても2階にあっても屋上にあってもテラスと呼ばれることも面白いと思い、そこから発想を得て、様々なレベルにテラスを設け、空間にバリエーションをもたせた。
山崎:テラスというテーマで話してくれたが、この人が本当に興味があるのは、内部空間と外部空間をつなぐものであると思う。内部から外部へと連なっていく空間の流れがよく見えるようになったのではないか。
藤井:二重の入れ子のような構成の住宅。彼は、ある種の補助線の引き方が非常に上手だと思う。今回は、テラスという空間に対して、一つの補助線としての薄い壁を挿入する事で、内部と外部の間にもうひとつのグラデーションを作り出している。この操作はとても明快だと思う。
古谷:この人の作品からはわりとこなれた印象を受ける。四方に暴れて飛び出たテラスを、一枚の薄い鉄板で囲う事によって、全体的にまとまりをもたせ、また、それによって内部と外部との間にもうひとつの面白い空間を作り出すというひとつの造形テクニックを用いている。それ自体はうまく出来ているとは思うが、エレメントとして、「テラス」を選び、テラスそのものの可能性を探ろうとしたコンセプトの掘り下げ方としては、少し物足りないと思う。造形としてある完成度にまとめあげることは重要だが、この授業においては、コンセプト自体を深く掘り下げる事に挑戦してみてほしい。
by enshu08
| 2008-08-01 00:10
| D_第4課題

