大橋清和○○○
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深く深く、ということを考えたとき、外側から見る高さや深さよりも、内側から見る吹き抜けや掘った穴を見たいと考えた。積み重ねていくごとに内部空間が変化していくことで、高さを表現した。途中途中に穴をあけ、そこから少しずつ光が入ってゆく。穴の小口に着彩し、日のあたる向きや時間によって内部空間が変わっていくことが表現したかった。
山崎:説明していること以外の、作っている人のある種の欲望がここにあるような気がする。模型の重みといい、身体的な欲望がここに込められている気がする。そうとう暗いけれどもじーっとみていると結構きれい。言葉に表せない、身体に出てくるような、におうような欲望がこれにあよような感じが現れている。説明された内容ではないものが込められている。
古谷:インテリアの高さへの欲望というのは面白い気がする。外から見て背の高いビルというのは、あくまでも塔みたいなものをオブジェクティブに見ている。中に入ってしまって、しかも中に入っている空間が暗闇のようなものなんだけれどもずーっと背の高いものがいい、あるいは井戸の底のように深いものがいいというのは、いわゆる男根崇拝主義というものとは逆。
山崎:空間なんだけれども、空間を作っていく重量感だとか、入ってくる光の朧げさだとか、闇の感じがする。
古谷:ドバイなんかは男根崇拝主義、ファロスワーシップパラダイスみたいになっちゃっているんだけど、それとは違う。
平本:積んで、ねじったから高さへの重みは感じる。
山崎:縦の洞窟のような感じ。
by enshu08
| 2008-12-01 00:00
| E_第4課題