後藤かほ里○○○○
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自然に対する欲望を形にした。大徳寺の庭への眺望の例に見られるように、日本人は自然に対する姿勢が形に表れている。自然を取り込みたい、手に入れたいという欲望が日本人らしい謙虚さと相まって、開口のディテールに表れているのが美しいと感じた。日本建築で自然を取り込もうとする形として、縁側・軒の出で出来る空間が例に挙げられる。屋外でもなく屋内でもない、小さい部屋と廊下を繋いでいった。自然を表すものとして、例えば森の中にあるものとして、このような形があり得ると思った。
古谷:フィルターの半透明性と、それが重なり合ってくることで半透明の度合いが変わってくる。透明感が変化する中を散策する感じがある。
山崎:透明な部分が少し多すぎるのでは。これで三次元的に上がったりすると面白いと思う。
古谷:確かに忘筌にたちかえると、見えない事による良さが必要。どこか少し隠れる事によって外部空間のイメージが広がる。抑圧させるためにはこれは少々透明すぎて渇望が生まれない。
平本:この空間自体は良い。林のようなある密度のある中でそれを縫っていくようなボリュームに可能性がある。
古谷:自然のなかにうまく入り込んでいくささやかな感じが良い。半透明を作り出す不思議なパターンが面白い。
藤井:実はこの中にロの字型で囲われたような閉じた空間が一つもない。林の中を一筆書きでずーっと延びていく。その空間の作り方が、林の間を縫っていくという感じが出ていて良いと思った。
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by enshu08
| 2008-12-01 01:00
| E_第4課題