棚田美紀子 ○○○
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テーマとなるエレメントにはテーブルを選んだ。空間というものは、壁と床と天井があれば出来、そこに家具を与える事で空間はスケール感を持つ。そこで、スケール感を与える家具自体のスケールを変化させる事でなにか新しい空間が出来ないかと考えた。
テーブルはそこにあるだけで人が集まり、テーブルの上は、食べる場所だったり、学ぶ場所だったりするし、さらには、そこに座る人がいたり、テーブルをあつめてステージのような用途に使う事も出来る。そのように、テーブルという家具には様々な使い道があるので、この大きなテーブルを介して、ひとつの家の中にもいろいろなコミュニティが出来たらいいと思った。
古谷:例えば、長谷川豪の「桜台の住宅」という住宅は、この案と同じように、巨大なテーブルを介して4つの空間がつながっている。この「桜台の住宅」のことは知らなかったようなので、見てみると良いと思う。
この案は、この巨大なテーブル一つで、他に何にも無くてもひとつの住宅が出来てしまっている、と言うことが出来たら強かったと思う。およそ家の中に登場するような機能は全てテーブルの中に入ってしまっている、そういうコンセプトで考えてみたらより面白かったかもしれない。
藤井:テーブルの高さは変えずに、各部屋に開いている開口部の高さに変化をつけてみても面白かったかもしれない。
どこかひとつは動かさないところを決めて、他の要素のバリエーションを考えてみるのも良いと思う。
by enshu08
| 2008-08-01 00:11
| D_第4課題